FXをやっている人はご存知でしょうが、FXには色々な専門用語があります。
例えば、
- Long(ロング)
- Short(ショート)
- ナンピン(難平)
- ドテン
- 指値・逆指値
- スワップ(スワポ)
- スプレッド(スプ)
- スリッページ
- ボラリティ(ボラ)
- オプション(OP)
- IFD注文
- 三尊(トリプルトップ)・逆三尊(トリプルボトム)
- ダブルトップ・ダブルボトム
- ゴールデンクロス・デッドクロス
- ロスカット・損切り
などになります。
これらもFX(及び株取引等)をやっていない人には意味がわからない用語になるかと思いますが、一応は正式名称(用語)なので教科書やネットを調べれば書いてあることになります。
しかし、こうした用語以外にもFXを結構長くやっている人しか使わない独特の隠語や略し方やネットスラングがあったりします。
今回は、FXをやっている人しかわからない独特の隠語や略称やネットスラングをご紹介したいと思います。
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もくじ
FXをやっている人にしかわからない独特の隠語や略称やネットスラング一覧
それでは早速、FXをやっている人にしかわからない独特の隠語や略称やネットスラングをご紹介していきます。
①ポン様
ポン様とはポンド(GEP)のことで、イギリスの通貨を指します。
ポンドは値動きが激しいことでも知られており「じゃじゃ馬ポンド」と言われることがありますが、そうした良くも悪くも唯我独尊的な値動きを称える意味で「様」をつけていると思われます。
また、ひと昔前に流行った韓流ドラマの主人公の本名(個人名は敢えて伏せます)に様をつけて呼んでいたことに文字って「ポン様」と呼ばれるようになったとも考えられます。
また、ポンドは他にも「ポン助」「ポン公」などとも呼ばれることがあります(ただの「ポン」と呼ばれることもあります)。
②コアラ・羊・オージー
コアラ・羊及びオージーとはオーストラリアドル(AUD)のことで、オーストラリアの通貨を指します。
オーストラリアと言われて思い浮かべるのは、コアラ・羊・オージービーフなどになるのではないでしょうか。
ですから、オーストラリアドルのことをコアラや羊やオージーという隠語で呼んでいます。
③キウイ・ニュージー
キウイ及びニュージーとはニュージーランドドル(NZD)のことで、ニュージーランドの通貨を指します。
キウイはキウイフルーツのことではなく、ニュージーランドの固有種で国鳥にもなっている「キウイ(Kiwi)」のことです。
また、ニュージーランドを略してニュージーと呼びます。
以上により、ニュージーランドドルはキウイ及びニュージーと呼ばれています。
④ハイジ
ハイジとはスイスフラン(CHF)のことで、スイスの通貨を指します。
名作アニメとして知られる「アルプスの少女ハイジ」の舞台がスイスであることにちなんでハイジと呼ばれています。
⑤勃起上げ・バイン・昇竜拳
少々不適切な表現になってしまうかもしれませんが、勃起上げ、バイン及び昇竜拳とはレートが急激に上昇することを指します。
レートが急激に上昇するとチャートが上へバインという感じで盛り上がった形を描くため、隠語やネットスラングでそう呼ばれています。
⑥バナナうんこ・一本糞
これも少々不適切な表現になってしまうかもしれませんが、バナナうんこ及び一本糞とはレートが急激に下降することを指します。
レートが急激に下がるとチャートがバナナうんこや一本糞のような形を描くため、隠語やネットスラングでそう呼ばれています。
⑦ガラ(ナイアガラ)
ガラ(ナイアガラ)とは、レートが一方的に下降することを指します。
レートが一方的に下降するとチャートがナイアガラの滝のような形を描くため、隠語やネットスラングでそう呼ばれています。
⑧ドリル
ドリルとはレートがじわじわと掘り下げていく状態を指します。
じわじわと値を下げていく様子があたかもドリルで徐々に掘り下げていっているかのように見えるため、隠語やネットスラングでそう呼ばれています。
⑨ロンガー
ロング(買い)ポジションを持っている人や、基本的にロングしかしない人のことをロンガーと呼びます。
含み損を抱えていたり負け続けているロンガーのことを「買い豚」などと揶揄する隠語もあります。
⑩ショーター
ショート(売り)ポジションを持っている人や、基本的にショートしかしない人のことをショーターと呼びます。
含み損を抱えていたり負け続けているショーターのことを「売り豚」などと揶揄する隠語もあります。
⑪Y
L(買い)でもなくS(売り)でもなく「Y」という隠語やネットスラングもあります。
「様子を見る(Yousuwomiru)」の頭文字を取ってYと表現します。
「ここはYだな」などというような使い方をします。
⑫全モ・半モ
全モ及び半モとは、それぞれ「全戻し」「半戻し」の略称です。
レートが上昇又は下降した後に、再び元の位置まで戻って来ることを全戻し(全モ)と言い、元の位置の半分程度まで戻ってくることを半戻し(半モ)と言います。
⑬高猫
高猫とは、レートが高値更新をすることを指します。
「高値更新」を文字りつつ略すことで「高猫」と言います。
⑭安猫
安猫とは、レートが安値更新をすることを指します。
「安値更新」を文字りつつ略すことで「安猫」と言います。
⑮ポジる
ポジるとは新たにポジションを持つこと、新規注文を行うことを指します。
チャンスや根拠があるわけでもないのに、新規ポジションを何度も繰り返し持つことがやめられない人やそういう依存状態のことを「ポジポジ病」と言ったりもします。
⑯アホールド
アホールドとは、保有しているポジションを何も考えず無我の境地でそのまま持ち続けることを指します。
含み益がある場合と含み損がある場合のどちらでもアホールドという隠語やネットスラングを使用します。
⑰リバ
リバとはリバウンドの略で、急激又は一方的に動いたレートがその跳ね返りで多少戻ってくる状態を指します。
⑱V字回復
V字回復とは、急激又は一方的に下降したレートがほぼ同じ勢いで元の位置まで戻ってくることを指します。
チャートがVの字を描くことから、V字回復と呼ばれています。
⑲日銀砲
日銀砲とは日本銀行砲の略で、日本銀行が為替介入をした際の急激且つ大幅なレートの上昇(又は下降)のことを指します。
基本的にドル円が下がり過ぎた場合に、財務大臣の判断で日本銀行が円売りドル買いの為替介入を実施します。
また、為替介入をすることを公表せずに介入を行うことを「覆面介入」と言います。
⑳塩漬け
塩漬けとは含み損が大きくなってもそのまま持ち続ける状態のことを指します。
アホールドに似ていますが、「暫くは利益が出ない」「長期間放置するつもり」「腐らないように塩に漬ける勢い」という点で、保有し続ける期間と覚悟に違いがあります。
㉑東京否定
東京否定とは、東京市場(日本)での値動きが、欧州市場やロンドン市場になると逆の値動きになることを指します。
特に東京タイムで大きな値動きや一方的な値動きがあった際は、欧州タイムやロンドンタイムで全く正反対の値動きをすることも多く、その状態を「東京完全否定(又は、東京全否定)」と呼びます。
システムトレードやAIなどの人工知能の発展により、「成行で裁量トレードを行う人間の心理や感情を排除した方が勝率が高い」と言われるような市場になってきていますので、「東京否定というのはたまたま発生しているのだろう」「それこそオプションやAIのシステムがやっていることだろう」と思われるかもしれませんが、実はまだまだ人間の裁量や感情が根強く残っているのではないでしょうか。
つまり、各国間やそれぞれの市場において「為替市場は我々が主導しているのだ」という権限や利害にこだわったセクショナリズムの存在です。
もっと平たく言えば、「我々の市場が開く前に好き勝手に為替レートを動かしてんじゃねーぞ!自尊心を傷つけられたから東京市場の逆に動かしてやろう」というような思惑です。
こればかりは肌感覚でしかありませんので、実際にFXをやっておられない人には理解しがたいことかもしれませんが、FXにはまだまだヒトの思惑が交錯しているような気がしてなりません。
㉒往復ビンタ
往復ビンタとはLポジションを持つと下がっていき損切りし、ドテンSをすると今度は上がっていき損切りするという往復で損失を出してしまうことを指します(LとSが逆のパターンも然り)。
この状態が続くと損切り貧乏になってしまうので注意が必要です。
㉓養分
養分とはFXで負け続けている人や大きな損失を出した人のことを指します。
FXは最終的にはゼロサムゲームですから、誰かの損失は誰かの利益になるわけです。
ですから、損失を出している人は利益を得ている人や市場の養分となり得るため、そう呼ばれています。
㉔ヨコヨコ
FXはレートが上に行くか下に行くかを予想推測して売り買いをするトレードですが、上にも下にも行かずに数pipsの上下を繰り返す状態のことをヨコヨコと呼んでいます。
㉕心肺停止
ヨコヨコよりも更に狭い値幅で1pips未満(特に数字に定義はありませんが)の動きしかない状態を心肺停止と呼んでいます。
この状態のチャートでは非常に短い髭線か横に点々しか出ないため、FXスラッグでそう呼ばれています。
最後に
今回は、FXをやっている人しかわからない独特の隠語や略称やネットスラングをご紹介しました。
FXの隠語やネットスラングの意味がわからなかった人やこれからFXを始められる人のご参考になれば幸いです。