中小企業に最大200万円、個人事業者やフリーランスには最大100万円が給付される持続化給付金ですが、実際に自分も申請してみて色々な謎を感じました。
「マイページの赤枠が消えたら近々入金の兆候?」「丑三つ時に送られてくる謎メールとは?」ということは前回の記事でご紹介しましたので、気になる人はチェックしてみて下さい(下記記事参照)。
さて今回は、謎の不備を指摘され訂正や修正をしなければならなくなったので、その内容と私が行った対応と解決策をご紹介したいと思います。
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もくじ
謎の不備メールの内容と解決策
謎の不備とは、「全く以て解決策や修正方法がわからない不備のこと」です。
もちろん、私自身が会計処理や税制について素人であることは間違いありませんが、
- いくら調べてもどう不備なのかがわからない
- そもそも指摘されている内容が自分に当てはまらない
という内容でしたので、以下で詳しくご紹介していきます。
B-1特例申請で白色申告なのに青色申告の書類を要求される
申請内容の不備として、マイページに表示された内容は以下の画像の赤枠内の赤文字になります。
要は、
- 所得税青色申告決算書の控が添付されていないから不備ですよ
- 前年の月別売上を添付書類で確認できない場合は、年間事業収入を12で割った額を入力してね
ということのようです。
実は、同じ内容の不備が他の申請者にも送られているようです。
ただ、私も含め不備を指摘された申請者が「昨年青色申告をしていた場合」は、添付書類が不足していたという指摘なので理解ができるのですが、問題なのは、「昨年白色申告なのに青色申告決算書を添付しなさい」と言われている点です。
何故なら、白色申告なのだからそんな書類は初めから無いからです。
「無いものを出せ」と言われてしまうので行き詰ってしまいます。
B-1特例ではない場合の解決策
しかし、色々調べてみると「B-1の新規開業特例ではない場合」の解決策は見つかりました。
「売上減少の対象月の前年度売上額」の欄に、本当に昨年の対象月の売上額を記入してしまうと「白色申告の人でも青色申告だと見なされて上記の書類を要求される」という不備が発生してしまうようです。
白色申告で申請する場合は、前年の対象月の売上額を入力するのではなく「前年の1年間の総売上を単純に12か月で割った金額」を入力する必要があります。
この間違いをしてしまっている人は、その点を修正して再申請すれば良いようです。
それも間違っていない場合は、小数点以下を繰り上げたり四捨五入してしまっている可能性があります。
どうやら、小数点以下は切り捨てて計算しなければならないようです。
そういった細かい注意点や「最初にちゃんと言ってくれないとわからない」という点も多いため、「謎の不備」と言われたり思われてしまうのでしょう。
B-1特例の場合の解決策
B-1特例ではない場合の解決策は前述しましたが、問題は私のように「B-1特例で申請している場合」です。
B-1特例とは、2019年1月から12月の間に開業した者に対する「新規開業特例」のことです。
この場合には何が不備なのか、どこをどう修正すればいいのか全く以てわかりません。
何故なら、B-1特例の場合、
- 前年の総売上を開業月数で割った金額が前年の単月売上になる
- 「売上減少の対象月の前年度売上額」という入力欄さえ無い
- そもそもB-1特例の場合は白色も青色も同じ計算式になるはず
という状況だからです。
もちろん、上記の計算を間違えていた場合はその点が不備なので修正する必要がありますが、計算も間違えていないのに青色申告の書類を要求されたり、「前年の総売上を12で割った金額を書きなさい」と言われても成す術がありません。
ひょっとしたら、「トンチを利かせて考える必要があるのだろうか」「無理問答の世界なのだろうか」「自分だけイケズをされているのだろうか」「申請内容を審査する人がB-1特例のことを理解していない素人なのではないだろうか」などという様々な穿った気持ちがこみ上げてしまったのも事実です。
サポートセンターに問い合わせようかとも思いましたが、繋がるまで相当の時間が掛かることもある上に、不備メールに気づいたのが19時を回っていたために、問い合わせをするなら翌日になってしまいます。
不備を修正して再申請してからまた暫く日数が掛かると言われている中、
「翌日まで待ってサポセンに問い合わせてから再申請を行うか」
「今すぐできる限り、わかる限りの修正をして再申請を済ませるか」
の2択で悩んだ末、私は後者を選びました。
私が行った解決策は、以下になります。
上記画像の赤枠の「所得税青色申告決算書または収支内訳書(1)と(2)」のところに、新たに「白色申告で提出した収支内訳書の表(1)と裏(2)の画像を添付」しました(税務署の受付印があるもの)。
本来は白色申告の場合、収支報告書の添付は不要(正確には税務署の収受日付印が押印してある確定申告書の第1表の控えを提出との記載)と「公式の個人事業者向けの要領」にも明記してあるのにも関わらず、謎の不備に対応するために添付してみました。
そして、「2019年の月平均の事業収入額(A ÷ M)」も小数点以下を切り捨てにしていることを確認し「本当にこれでいいのだろうか…」と思い悩みながら再申請を行いました。
ちなみに、「5月13日以前に最初に申請を行った人(私もそうです)で不備の修正をする際は、振込先の銀行口座が入力式から選択式になっているので改めて口座の設定が必要」というアナウンスが「持続化給付金公式のFacebook」でされていたようですのでご注意下さい。
【不備による再申請を行う方へ】申請いただいた内容に不備のある方につきまして、順次メールをお送りし、その内容をマイページにてお知らせしております。中小法人等・個人事業者等ともに、5月14日に電子申請の口座情報設定方法を入力式から選択式へ...
持続化給付金さんの投稿 2020年5月20日水曜日
実は、私はフェイスブックのアカウントを持っていないので、この情報を知らずに銀行口座の再設定をせずに再申請を済ませてしまいました。
あとでこのアナウンスを知った時に、
「また不備になってしまい入金がどんどん遅れてしまうのか…」
「何故、不備メールやマイページ、せめて公式サイトでアナウンスしてくれなかったのか…」
という新たな絶望感とストレスを感じたのは紛れもない事実です。
文句を言ったり悪態をつきたいわけではありませんが、
- 不備の内容や修正箇所の指摘が不明確で申請者を混乱させる
- 大切な情報をフェイスブックでしか発信しない不親切さ
という点は改善していって欲しいところです(他にもありますが割愛します…)。
Twitter上の情報
同じように「白色なのに青色の書類を要求された」という人も多いようで、Twitter上での情報を一部ご紹介しておきます。
ちょ!ちょ!ちょ!たった今不備メールがきた!!!
しかも巷で噂の(笑) 白色なのに青色の書類求って内容!
え?え?これどうすりゃいいんやっけ⁉
ちょっと過去ツイ探します!!!
不備メールでも嬉しい自分に腹が立つ(笑)
#持続化給付金の対応に抗議します pic.twitter.com/OoqE6ivIXO— みぃ@持続化給付金専用※初日/個人/特例B-1 (@B103057707) May 25, 2020
白色なのに青色を求められた内容の不備メール来た方。コルセンとのやり取りを載せてますので、参考に。。。#持続化給付金#持続化給付金不備メール https://t.co/JEYB2WWGMf
— みぃ@持続化給付金専用※初日/個人/特例B-1 (@B103057707) May 27, 2020
14日11時頃申請
89万代
白色特例なし申請時に白色なのに
収支内訳書、
確定申告書Bの裏面も添付— 持続化給付金@14日申請 (@jizokuka89) May 22, 2020
♯持続化給付金
私は個人事業 白色 特例b1 11日申請です
25日不備メールが届き青色申告〜と始まるメールでした
白色なのになぜ?と思いましたが
色々調べてすぐ修正
それでも不安で本日、持続化給付金申請サポート会場に相談に行きました
続きます— レユパパ (@fil7LdxtACDw9MD) May 26, 2020
持続化給付金
1日申請 J17万番台 白色 特例なし
不備なのにメールも来ず痺れを切らし20日に再申請し、J111万番台 2垢あります。20日21時頃、J17万番台赤枠消滅
21日入金ナシ 不備メールなし
22日入金ナシ PMS(月経前症候群)により、怒りやすくなってるのでLINEで二重申請を開き直る pic.twitter.com/RyBuyyKQDq
— ままま 持続化給付金1日申請 17万番 白 個 特ナシ20日二重申請後、初期垢赤枠消滅 音沙汰なし (@masaponnyan1007) May 22, 2020
結果:マイページの赤枠が消えた翌日に入金されました!
さて、その後の結果ですが、結論から言えば「昨日(5月28日)の午後3時半頃にマイページの赤枠が消え、翌日(5月29日)の午前9時過ぎに無事に銀行口座に入金」されていました。
ちなみに、不備の修正をして再申請したのは5月25日の夜9時頃ですから、修正してから4日後の入金になります。
私が行った解決方法で良かったのか、そもそも不備なんて最初から無かったのかは定かではありませんが、マイページの赤枠が消えた翌日に着金しました。
一番最初に申請したのが、5月10日の午前中ですから、19日間(2週間と5日)掛かったことになります。
赤枠が消えて1日~3日以内に入金されるという噂は本当だったようです。
しかし、赤枠が残ったまま入金された人もいるようですし、赤枠が一度も表示されないまま入金された人もいるようなので、最終的には「よくわからない」というのが正直な感想です。
そして、不備を修正した際に、私は「銀行口座の再設定をしていなかったのにそのまま審査が通って入金された」というのは、また新たな謎ではありますが、無事に入金されたので結果オーライといきたいところです。
最後に
今回は、B-1特例なのに青色申告の書類を要求される謎の不備の解決策とその4日後にマイページの赤枠が消えて入金された結果をご紹介しました。
私よりも先に申請されている人の中には、未だ入金されていない人も多くいらっしゃるようです。
中小企業者個人事業者の事業継続を下支えするための給付金ですから、その目的を達成するために早く皆様の手に給付金が渡るように心より願っております。
今回ご紹介した内容は、あくまで素人の私が実行した方法なので、まずはプロの意見を聞いてみたりサポートセンターに問い合わせてみる方法がスタンダードでしょう。
しかし、時間帯の問題や残された時間的猶予の問題があるのも事実です。
そもそも、色々謎が多すぎますし何十回何百回掛けてもつながらないサポートセンターでは八方塞がりになってしまいます。
この記事が、持続化給付金の謎の不備で困っている人のご参考になれば幸いです。