蕎麦って美味しいですよね。
私も大好きでよく食べます。
ソバと言ってもかけ蕎麦やざる蕎麦などがありますが、よく言われるのが「蕎麦は噛まずに喉ごしを楽しむものだ」「噛まないのが粋だ」ということです。
テレビなどでも、頑固な蕎麦屋の主人が口うるさく「蕎麦の食べ方」を語っているのを見たことがあります。
なかなかそういう頑固おやじがいるお店や、由緒ある伝統的のある老舗に行くことが無いので、私自身はそういうことを言われたことはないのですが、「本当に蕎麦って噛まずに食べることが粋で通なのか?」ということが気になったので記事に書きたいと思います。
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もくじ
何故、噛まずに食べるのが粋で通なのか
蕎麦は飲み物ではなく食べ物ですから、噛むことによって蕎麦本来の味が楽しめるはずです。
では何故、「蕎麦は噛まないことが粋で通」と言われるようになったのでしょうか。
江戸っ子気質
蕎麦は日本に古くからある食べ物です。
日本人になじみのある食文化として定着したのは江戸時代と言われています。
確かに「蕎麦=江戸っ子」というイメージがありますし、落語にも蕎麦がよく登場しますね。
江戸っ子の性格として、プライドが高くて見栄っ張りで喧嘩っ早いということがあります。
要は「蕎麦は噛まずに食べるのが粋」となれば、そうやって食べることが美味しかろうがそうでなかろうが「自分は粋でいたい」という性格が受け継がれた結果ではないでしょうか。
そして、噛んで食べる人を「粋じゃない」とすることで、優越感を持っていたと考えられます。
誤った形で伝承された
では、本来何故「蕎麦は噛まずに飲む」と言われているのでしょうか。
これは、蕎麦の食べ方を伝承する時に「蕎麦は途中で噛み切らない」ということを誤った解釈をしてしまい「蕎麦は噛まずに飲むもの」と捏造されたのが原因と言われています。
つまり、蕎麦を食べる時は、「箸で蕎麦を持ち途中で噛み切らずに啜るように食べる」という意味だったのですが、いつの間にかそれが「噛まずに飲み込む」「喉ごしを楽しむのが粋で通」という解釈に変わってしまったようです。
間違いを認めずにそのまま伝承してしまうのも江戸っ子気質なのかもしれません。
「嘘から出たまこと」のように、そういった考え方が正しいことかのように伝承された結果なのですね。
最後に
今回は、蕎麦は噛まずに喉ごしを楽しむのが粋で通なのか、ということについて記事を書きました。
噛まずに食べることを否定するわけではありませんが、無理して飲み込んで喉に詰まってしまったら大変です。
ちなみに私は蕎麦を食べる時は噛んで食べています。
自分が食べたい方法で美味しく頂くのが一番ですね。