2019年夏の参議院選挙が終わり、同日から開票作業が行われて翌日の7月22日の早朝には当落が確定しました。
皆様は選挙に行かれましたでしょうか。
私は行って投票してきました。
今回の選挙の候補者の中で名前が非常に似ている(というか1字違い)候補者がいて、選挙前にも「間違いやすいので注意してください」というようなことを聞いた記憶があります。
それは「山田太郎氏」と「山本太郎氏」です。
「山田」と「山本」の「田と本」の1字しか違わないために間違えやすいのもわかります。
ちなみに選挙結果は、比例区で「山田太郎氏が約53万票で当選」「山本太郎氏が約99万票で落選」という結果でした。
この両者の票が、静岡県富士宮市の選挙管理委員会が取り違えていたというニュースが流れてきました。
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もくじ
ニュース概要
山田太郎票を山本太郎票に 静岡県富士宮市選管ミス 市民指摘で判明
21日に投開票された参院選で、静岡県富士宮市選挙管理委員会が比例代表の開票作業で、自民党の山田太郎氏の票を一文字違いのれいわ新選組代表・山本太郎氏に誤って算入していたことが判明した。市選管が23日、毎日新聞の取材に明らかにした。静岡県選管の確定開票結果では、富士宮市での山本氏の得票数は1453票だったのに対し、山田氏は0票となっていた。
【引用元】毎日新聞
https://mainichi.jp/senkyo/articles/20190723/k00/00m/010/163000c
逆も含め全国で再確認が必要では?
こんな取り違えを意図してやっていたら大問題(というか事件ですよね)ですから、明らかに凡ミスなのでしょうが、凡ミスであっても大問題です。
選挙を厳正に管理している立場の人達なのですから、凡ミスであっても信用問題になってきます。
記者会見の内容は未だ不明
「同日午後3時から記者会見をして詳細を説明する」ということですが、23日午後3時から3時間経過した現在でもネットを検索してみても富士宮市のホームページを閲覧しても記者会見の内容どころか記者会見があったのか無かったのかさえ我々国民には情報が下りてきていません(この後報道等があると思われます)。
1票でも大切にして欲しい
もちろん、票の取り違えを訂正したところで当落に変わりはないのかもしれませんが、「地方と都会での1票の格差」や「投票率の低さ」が言われている中で「たった1票でも無駄にしたりぞんざいに扱ったり民意を踏みにじることがないよう」にして欲しいと思います。
選挙管理委員会にとっては不名誉なことでしょうが、候補者にとっても国民にとっても大変遺憾で憤りを感じてしまいます。
逆も含め全国で確認が必要では?
今回は、静岡県富士宮市で「山田票が山本票に取り違えられていた」というミスですが、他の選挙区でも同じようなミスが考えられるのではないでしょうか。
また、ひょっとしたらその逆で「山本票が山田票に取り違えられている」というミスも全国であり得るのではないでしょうか。
こればかりは再度確認をして貰わないとわかりません。
今回の富士宮市のミスは、山田票が0票という結果になっていたため、「山田太郎氏に投票したはずなのにおかしい」「自分の清き1票はどこへ消えたんだ」と感じた市民からの問い合わせで発覚したようです。
市民が問合せをしなければ発覚しないミスは非常に危険です。
再度、全国の選挙管理委員会での確認が必要なのではないでしょうか。
最後に
厳正な選挙管理をしていく中で、既に再確認作業が行われているのかもしれません。
現に他の選挙区でも「候補者の得票数を222票間違えて確定させた」というミスもあったようです。
2014年以降となる選挙管理委員会の不名誉記録が更新されている状態です。
せっかく投票に行って政治に参加しようとしている国民一人ひとりの思いや意思表示が「無かったものにされてしまうような選挙」では意味がありません。
候補者の当選、落選によって自分の投票や思惑通りにはいかない結果も受け止めながら生活していかなければならないのが国民です。
開票作業も人間がやっていることですからミスやヒューマンエラーはつきものでしょうが、その後の再確認や再集計、国民への報告まで責任を持って行って欲しいと思います。