新型コロナウイルスはまだまだ終息が見えず、先日(2020年4月7日)、約1か月をめどとして1都1府5県に緊急事態宣言も出されました。
※本日(2020年4月16日)に、緊急事態宣言を5月6日まで全都道府県に拡大するという表明がありました。
この有事の国難とも言える状況を「コロナ禍」という言葉で表されたりします。
ところで、この言葉の読み方がわかりますか?
正解はタイトルにも書いている通り「コロナか」と読みます。
コロナという字はカタカナなので誰でも読めるでしょうが、「禍」という漢字が読みにくいですよね。
今回は、「コロナ禍(か)」という字の意味についてご紹介したいと思います。
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もくじ
コロナ禍とは?読み方は「コロナか」
「コロナ禍」の読み方は「コロナか」であることがわかりましたが、では一体どういう意味なのでしょうか。
「禍」と書いて「わざわい」とも読む
「禍」という漢字は、「か」という読み方の他にも「わざわい」という読み方もあります。
「わざわい」と聞くと「災い」という漢字を真っ先に思い浮かべるかもしれませんが、「災」という字を用いる場合は、台風や地震や洪水や火山の噴火などの自然災害や天災を指し、防ぎようのない災いのことを言います。
一方、「禍」という字を用いる場合は、火事や洪水などの災害を指し、工夫や予防をしていれば防げる人為的な災難のことを言います。
つまり、両者の大きな違いは、
- 防ぎようがあったのかなかったのか
- 天災なのか人災なのか
ということになります。
コロナ禍とは?意味は「コロナウイルスという防げたはずの人災」
前述した「禍」という字の意味を素直にそのまま受け取って「コロナ禍」に当てはめた場合、コロナ禍とは「コロナウイルスという防げたはずの人為的災害(わざわい)」ということになります。
もちろん、言葉や漢字の意味は色々なものを併せ持っていったり、一言で言い表せない含みを持っていたりするので、そのまま当てはめて解釈することが必ずしも適切とは言い切れない場合もあります。
コロナウイルスが事前又は適切な時期に対策や予防措置を講じていれば防げたのか否か、及び人為的な災害と言えるのか否か、ということについては個人の見解では限界がありますので言及は避けますが、そういう意味も込めて「コロナ禍」と言われているのは間違いがないところでしょう。
ウイルスそのものだけでなく、ウイルスが蔓延したことによる二次被害、三次被害もありますので、もちろんそれらも含めての「コロナ禍」だと言えます。
例えば、
- 買い占めや品切れ続出
- 外出自粛
- 経済活動の自粛
- 解雇や失業
- 収入の減少
- 臨時休校
- 休校に伴う授業の遅れ
- 東京オリンピックの延期
- 差別やヘイト
などになります。
こうして見てみると、確かに「予防対策できた」「人為的災害」と言えるものも含まれているように思います。
「禍」を「渦」と書くこともある?「鍋」は間違い!
中には「コロナ禍」を「コロナ渦」と書いてある記事や情報発信も見受けられました。
「禍」と「渦」の違いです。
「しめすへん」か「さんずい」の違いで意味が違ってきます。
「渦」の場合も「か」とも読みますが、訓読みでは「うず」と読みます。
つまり、「コロナ渦」と表現している記事は「コロナウイルスの渦中にいる」と言いたいのかもしれませんが、そうなると新語や造語になってきますし、最初に誰かが間違えて発信した字が一部の人に浸透してしまった結果なのかもしれませんね。
デマも広がるスピードが恐ろしく速く、そして突き動かされる人も多かったのはコロナショックのトイレットペーパー買い占めで記憶に新しいところです。
「コロナ渦」の場合は、「まぁそういう造語もありかな?」とも思えますが、中には「コロナ鍋」と書いている人もいて、「さすがにそれは読み間違い&書き間違いでしょう」と思うわけです。
確かに「かねへん」の「鍋」も「か」という読み方をしますが、訓読みでは「なべ」です。
「コロナウイルスのお鍋」という意味は、もう日本語としても文章としても成立しませんし、明らかな間違いだと断言できます。
いや、私が知らないだけで、「コロナ鍋」に深い意味があるのかもしれませんが、その場合は後学のために教えて頂けたら幸いです。
最後に
今回は、「コロナ禍」の読み方と意味についてご紹介しました。
まとめると、
- 読み方は「コロナか」
- 意味は「コロナウイルスという防げたはずの人為的災害(わざわい)」
- 「コロナ渦」という表現もあるが、正しいのかは不明
- 「コロナ鍋」は明らかに間違い
ということになります。
「コロナ禍」が気になっている人のご参考になれば幸いです。