私は小学生の頃、犬を飼っていました。
とてもとても可愛がっていました。
しかし、ある日突然、私の目の前で息絶えてしまいました。
人生で初めて「ペットロス」を経験したのですが、その悲しみも束の間、傷ついた心を更にえぐられた(ような気がした)体験談と立ち直った方法について記事を書きたいと思います。
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もくじ
ペットロスとは
ペットロスとは、愛犬や愛猫など、家で飼っていたペットと死別したり生き別れてしまうことです。
人間より寿命の短い動物が多いため、ペットを飼っている以上、誰でもいつかは直面しなければならないことになります。
ペットに対して愛情が深ければ深いほど、失った時の悲しみやつらさは大きくなるものです。
「立ち直れない」
「涙が止まらない」
「何もする気が起きない」
「体調が優れない」
といった「うつ」のような症状が出たり、その状態を引きずってしまったりします。
体験談
私のペットロスの体験談とどうやって立ち直ったのかをご紹介しようと思います。
愛犬がフィラリアになってしまった
幼犬の頃から可愛がっていた愛犬が、ある日急に変な鳴き声で鳴いていました。
かすれたような声で「ハウーハウー」と鳴いていたので、小学生だった私は、すぐに親に言いました。
動物病院に連れていくと「フィラリア」という診断を受けて点滴をして帰って来ました。
フィラリアは犬の肺動脈や心臓に寄生することで、心臓の働きを低下させ、全身の血液循環や肺も悪くなり、放っておくと命に関わる恐ろしい病害を引き起こし ます。また、犬だけでなく、猫や人にも感染することがあります。フィラリアが引き起こす主な症状と病気は次のとおりです。
- 慢性犬糸状虫症疲れやすくなり散歩などの運動を嫌がります。興奮したときや早朝などに乾いた咳をするほか、かっ血、呼吸困難、腹水、ネフローゼ症候群などが現れます。
- 大静脈症候群(Caval Syndrome)突発性の虚脱、血色素尿(赤血球が破壊されて血の色素が尿に混じったもの)、貧血、呼吸困難などの症状がみられます。
【引用元】Life with Pet
https://www.bayer-pet.jp/pet/library/parasite/filaria/filaria04.html
家で不安な気持ちで待っていた私は、「どうなってしまうんだろう」と心配で心配で泣きそうになっていましたが、帰ってきた愛犬は元気そうに私に歩み寄ってきました。
私は元気になったと思い、嬉しくて抱きかかえようとしたのですが、私の1メートル手前で急にうずくまり「ハウウゥーー」と鳴いて動かなくなってしまいました。
私は何がなんだかわからず、愛犬に駆け寄ると既に息絶えていました。
小学生だった私は泣きました。
おいおい泣きました。
悲しくて悲しくて泣き続けました。
一瞬元気な姿を見たものだから、余計につらくて泣きました。
学校の日記に書いた
今はどうかわかりませんが、私が小学生の頃は毎日、日記を書いて担任の先生に提出するということをしていました。
私は人生で過去最大の悲しみとなった「愛犬が息絶えてしまったこと」を日記に書きました。
別に褒めてもらおうとか感動してもらおうなんてこれっぽっちも思っていません。
小学生の自分が、純粋に日々の出来事を備忘録として日記に書いただけです。
すると、ある日のホームルームで担任の女性教諭が
「今日は皆さんに紹介したい日記があります」
と言って、私のその日記を朗読し始めたのです。
私は一瞬、何が起こったのかわかりませんでしたが、状況を理解すると
「やめてええーーー!」
と叫びました。
しかし先生は「本当、素晴らしい日記だから」と言ってやめてくれませんでした。
私は、
- 悲しさ
- 恥ずかしさ
- 怒り
- 身の置き場の無さ
- 日記に書いたことの後悔
様々な感情が入り混じり机に伏していました。
改めて愛犬を失ってしまった時の情景と、その時の悲しみを思い出し、更にはその日記をクラスメイトに聞かれていることに恥ずかしさを覚え、デリカシーの無い担任に怒りを感じ、顔を真っ赤にしながら机に顔を伏せていました。
日記に書いてしまった自分が悪かったのでしょうか。
同級生がどう思って何を感じていたかはわかりませんが、私はこの時、担任の先生に心をえぐられたような気がしています。
嫌になるほど泣いて立ち直った
トラウマになってしまうような「ペットロス」と「学校での出来事」でしたが、母親が私にこう言いました。
「愛しいものを失ってしまった時は泣きなさい」
「こういう時には泣いてもいいんだよ」
だから私は嫌になるほど泣きました。
泣いて泣いて泣きました。
ペットロスから立ち直るには
①ターミナル期→②死→③衝撃期→④悲痛期→⑤回復期→⑥再生期 |
というプロセスを辿ると言われています。
悲しみの真っ只中であったこの時が正に「④悲痛期」でした。
この悲痛期に悲しみやつらさを抑制してしまったり、我慢してしまうと重度の「ペットロス症候群」や「ペットロス障害」が起こりやすくなるようです。
ですから「嫌になるほど悲しんで泣く」という行為は間違っていなかったのです。
そして、「④悲痛期」と「⑤回復期」を繰り返しながら「⑥再生期」へと向かい、ペットロス体験を肯定的に受け入れられるようになります。
今現在、再生期であるからこそ、この記事も書けているのだと思います。
最後に
今回は、私が小学生と時に初めて経験したペットロス体験と立ち直った方法について記事を書きました。
フィラリアという病気で愛犬を亡くしましたが、今は予防接種や予防薬の服用で発症を食い止めることが可能な時代になりました。
しかし、ペットの寿命や交通事故や行方不明での喪失リスクはあるので、飼う前に「喪失する時はいつかやってくる」という心づもりも必要です。
また、そうなった時に、悲しみやつらさという感情を抑え込むのではなく、「思う存分悲しみ嫌になるほど泣く」という立ち直り方があることも知っておいて頂き、私の体験談もひとつの参考にして頂けましたら幸いです。